※2017年6月24日更新
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中国南部発、ワンピ(黄皮)という果物
ワンピ(黄皮)という果物をご存じだろうか。中国の南部原産の果物で、深セン、香港では夏季によく見かける。ワンピ(黄皮)
この果物は日本にはないため、日本語はなく、「黄皮」の中国語発音がそのまま日本語名称となっているようだ。
※黄皮=huang pi=ホワンピ=ワンピ
深セン香港を含む広東省、台湾、福建省、海南省などの中国南部、その他一部亜熱帯地区で収穫できるようだが、あまりメジャーではなく、他ではなかなか食べられない珍しい果物である。
市場に出回るのは夏季なので、すでに時期は終わってしまったが、旬の時期には深セン、香港の果物屋でよく見ることができる。
2017年6月24日更新。今は出回っている
甘酸っぱくておいしい果物
ワンピ(黄皮)という果物名が示すように、黄色い皮が特徴のこの果物。ぱっと見た感じは竜眼(リュウガン)にも似ているが、皮の硬さも異なり全く別の果物である。
薄く柔らかい皮の感じ、半透明の実は巨峰などのブドウによく似ている。だが、ぷちっと皮から実を出して口に吸い込むと、ブドウより弾力がある感じを受ける。
食べ方はブドウと同じ
大き目の種があり、一般的には皮と種は食べない。ブドウのようにプルプルの実を食べる。
口に含むとプルプルの触感とさわやかで甘酸っぱい味いっぱいが口いっぱいに広がる。例えるなら、酸っぱい果物系のグミの果汁を300パーセント増しにして超ジューシーにした感じとでも言えるだろうか。
基本は甘酸っぱいという言葉で説明できる味なのだが、ほんのわずかに、苦味というか辛味というか独特な味がほのかにして、ワンピ(黄皮)独特の味を醸し出している。
私は非常においしいと思う。
結構大きなタネが入っている
ビタミン豊富で美容や健康に良い
ワンピ(黄皮)は豊富なビタミンCをはじめ、アミノ酸、フラボノイド酸、ポリフェノールも多く含んでいる。このため、美容や健康にも良いと、若い女性を中心によく食べられている。
具体的な効能は解熱、咳やたんを鎮める効果、膨満感を抑える、消化促進、インフルエンザや風邪の予防、利尿作用、腸にガスがたまりにくくする、ヘルニア、腹痛予防、マラリア予防など、多岐にわたる。
ワンピ(黄皮)のドライフルーツ
上記したように、ワンピ(黄皮)は夏季しか食べられないのだが、なんとドライフルーツもある。友人にワンピ(黄皮)ドライフルーツをもらった。
種を取ってから乾燥させてあり、通常は食べない皮も一緒に食べることができる。
ドライフルーツの味やいかに?
見た感じは真っ黒。ふーむ・・・。
生はこんな感じ
うまいのか・・・?と思ったが、せっかくもらったので食べてみよう。
おそるおそる口に運んでみたが・・・。
お・・・。
おぉ!
まぎれもなく、ワンピ(黄皮)の味だ。生ではないので、プルプルのあの触感は楽しめないが、味は生と変わらない。
砂糖が添加されているようで少し甘いが、お茶受けとしてはちょうどいい感じに仕上がっている。
なかなかおいしいじゃないか。
夏に香港深センに来たら食べてみよう
ワンピ(黄皮)は中国南部をはじめとする亜熱帯地域、かつ、夏季にしか食べられない珍しい果物だ。包丁などもいらず、ホテルに持ち帰って、ブドウのように皮からぷちゅっと出して食べられる手軽な果物なので、夏に来たらぜひ食べてみてほしい。
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