ナツメ(棗/なつめ)
ナツメという果物を知っているだろうか?ちなみに、名前が似ているが、ナツメヤシ(デーツ)とは全く違う植物である。ナツメヤシはヤシ科の常緑樹である。ナツメはクロウメモドキ科の植物で全く異なるが、実見た目が似ているのでそう名付けられたそうだ。
ナツメは、漢字では「棗」と書き、中国本土では簡体字なので、「枣」と表記する。
私が日本にいた時、「ナツメ」という言葉は聞いたことはあったが、見たことも食べたこともなく、どんな果物なのかわからなかった。でも、中国深セン、香港ではメジャーな果物だ。
ナツメは美味しい上にカリウム、マグネシウム、リン、鉄分、食物繊維、ビタミンなど、ミネラルを豊富に含んでいて天然の健康食品と言われているので、機会があれば是非食べてみよう。
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乾燥ナツメは漢方薬にもなっている
ナツメは生でも乾燥させた状態でも食べられている。特に、乾燥すると上気した栄養価が凝縮され、漢方薬として薬膳料理に入れられたりもする。滋養強壮、鎮痛、補血、利尿促進などの効能があるらしい。
乾燥ナツメは味が凝縮しているので、甘みがかなり強くなっている。お茶に合い、普通に食べてもなかなか美味しいと思う。
なお、乾燥ナツメは、赤色ナツメを干したものなので、通常「紅棗」(簡体字では「红枣」)と呼ばれる。
生のナツメは優しい甘さの果物
乾燥ナツメもいいけれど、個人的には生ナツメの方がオススメだ。深センで売っている生ナツメは上記したような赤いものは少なく、青リンゴのような色で、赤い色がまだら入っているものが多い。3〜4センチくらいの小さい実で、中に小さい種が入っている。
綺麗に洗ってから、皮ごと食べることができる。
味や食感はリンゴに似ていると言われるがやはりちょっと違う。リンゴはシャクシャクという感じだが、ナツメはサクサクというような食感。
皮を噛むと、プチ、パリっと子気味良い歯ごたえがあり、そのあと、中のサクサク感が口を悦ばせる。リンゴの皮は固くて厚いので剥いた方が食感が良くなるが、ナツメの皮は薄くて適度な硬さがあるので、そのまま食べてちょうどいいのである。
そして、生ナツメは癖のない優しい甘さがある。乾燥ナツメはかなり甘みが強くなっているのでお茶がないと食べにくいが、生ナツメはちょうどいい甘さなので、そのままサクサク食べられるのだ。
食べ始めると、一つ・・二つ・・とついつい止まらなくなってしまう美味しさである。
なかなか美味しい果物だ。
オススメの果物
日本では食べられない生ナツメ。(少なくとも私は日本では食べたことがない。)香港、深センではメジャーなので、是非食べてみよう。
値段も日本から来たらかなり安いと感じるだろう。今回は記事トップに掲載した写真のところで買ったが、500gで8.8元=約130〜140円だった。
きっとサクサクの食感と優しい甘さにやみつきになるはずだ。
【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます
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おーしゅー