【動画あり】目の前で作ってくれる本当のラーメン蘭州拉麺の食レポ

目の前で作ってくれる本当のラーメン

本物のラーメン

深センでラーメンといえば蘭州拉麺(ランジョーラーメン)が有名です。

簡体字では「兰州拉面」と書くこのお店は、中国の「蘭州(ランジョー)」発祥のラーメン店で、中国各地にあり、深センでもよく見かけます。

お店を開いているのは蘭州の少数民族「回族」の方々です。

日本の「ラーメン」は今はほとんど機械製麺ですが、これは中国語で「ラーメン」とは言えません。もともと「ラー」は「伸ばす」という意味があり、生地を伸ばして、1本を2本、2本を4本…という風に作ったものが本当のラーメンだからです。

この蘭州拉麺は、本物の"ラー"メンを安く食べることができるオススメのお店です。


目の前で作ってくれる、できたてラーメン

店舗によって違いますが、麺の調理場を入り口のところに設けている店が多く、麺を作っている様子を見ることができます。

小麦粉生地の塊をいとも簡単に伸ばし、ラーメンにしていきます。その技術は「素晴らしい!」の一言。日本ではなかなかお目にかかれない、すごいテクニックですが、彼らにとっては普通のことなのです。

麺は均一で細く、本当によくできています。

この動画をご覧ください。

すごいテクニック!
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削ぎ落として作るトウショウメン

蘭州ラーメンでは、伸ばして作る「ラーメン」以外に、「トウショウメン」という麺も作ってくれます。

漢字では「刀削面」と書くこれは、漢字の通り生地を包丁で削りとって作る麺です。

これも日本ではテレビでしか見たことがありませんでしたが、「兰州拉面」では日常の光景です。

お湯の入った鍋の前に、生地のかたまりを持って立ち、専用の包丁で麺をそのまま鍋に削り落として作ります。

この技術も素晴らしいの一言です。

生地を麺棒に巻きつけ、
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鍋に削り落として作ります
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オススメメニュー

メニューはたくさんありますが、オススメは基本の「牛肉拉面」と「牛肉刀削面」です。

「牛肉拉面」
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「牛肉刀削面」
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できたて麺をスープに入れ、上に乾燥牛肉、パクチー、小葱がかかっている、シンプルなスープ麺です。

1番ベーシックなメニューなので、「拉面」「刀削面」と言ってもこれらが出てきます。

「牛肉拉面」と「牛肉刀削面」は麺が違うだけで味は変わりません。

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食レポ開始。まず、スープを飲んでみよう

では、食レポ開始です。

まずは、スープをいただきます。

蘭州の回族の方達は、信仰上の理由から豚は食べられません。店内にも「豚、酒、タバコは禁止」と書いてあります。

このため、ランジョーラーメンのスープは牛ベースでとってあるのです。

調べてみたところ、スープのダシには、牛肉、牛骨をメインに、ネギ、生姜、八角、香草、高葉、胡椒、花椒、肉茎などなど、本当にたくさんの材料が使われていることがわかりました。

なるほど、手が込んでいる。美味しいわけです。

澄んだ透明感のあるスープは、浮いている油が少なくさっぱり系で薄味ですが、十分のコクがでています。

さっぱりしていながらコクのあるスープ
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スープを一口、口に含んで舌で転がして味わってみると、牛、各種材料のダシが渾然一体となり、深みのある味わいを醸し出しているのがわかります。

さらに、上にかけられたパクチーがスープと喧嘩することなく味や香りを引き立てています。蘭州拉麺のスープの中で、パクチーは薬味として最高の仕事をしているのです。

スープだけでも十分に美味いですが、パクチーがその味わいを極上のものへと変化させています。

なお、どうしてもパクチーが食べられないという人は、「不要香菜(ブヤオシャンツァイ)」と言いましょう。


麺を食べてみよう

「拉面」「刀削面」どちらも同じ生地から作っていますが、形状、製法が違うゆえ、食感や味わいさえ異なります。

どちらが好きかは人それぞれですね。両方オススメです。私も両方好きですが、最近は「刀削面(トウショウメン)」の方にすることが多いです。

「刀削面(トウショウメン)」
「刀削面(トウショウメン)」は、生地を削ぎ落として作った独特の形をしていて、日本語では、麺とは言えない太いものです。

太いゆえに、しっかりとした硬さとコシがあり、嚙みしめるほど生地の旨味を楽しむことができます。細い麺では決して気づかなかった麺その物の旨味です。

刀削面(トウショウメン)
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初めて食べた時は、「え!麺ってこんなに美味しかったんだ!」と少しびっくりしてしまったほどです。

形状ゆえ、ずるずるっと食べられないので、少し食べにくく、食べるのに時間がかかるのが難点ですが、これは是非食べてみてほしいオススメの麺です。

「拉面(ラーメン)」
「拉面(ラーメン)」は日本の麺と変わらない形状の細い麺です。伸ばして作っているので、ちぢれは全くないストレート麺。ただ、一本が相当長く、一口ではすすりきれません。口に入れて切りながら食べる必要があります。

麺の旨味を味わう点で「刀削面」には劣りますが、十分の旨味があり、コシもあります。なんと言っても、麺状なのでずるずるっとすすることができます。喉越しを楽しめるのと、食べやすさが特徴だと言えます。

拉面(ラーメン)
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味変えをしてみよう

テーブルには、黒酢とラー油が置いてあります。

お好みで入れるとまた違った味を楽しめます。

私はいつも半分くらい食べたら黒酢とラー油を入れて"酸っぱ辛い"味に味変えするようにしています。

黒酢の酸味と辛さががなんともたまりませんね!毎回全てスープを飲み干してしまいます( ^ω^ )

ちなみにラー油は結構辛いので、調整しながら入れてくださいね。

黒酢とラー油を入れてみよう
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お値段は?

あくまで個人店なので、店によって値段は違いますが、深センの郊外では一杯10元前後、市内だと15元くらいです。

日本円で200円かそれ以下で食べられる本格ラーメン!すごいことですね。

しかし…私が深センに来た5年前はもっと安く、一杯5元とかで売っていたのです。ラーメン一杯を取ってみても、物価の高騰を感じますね…。

と言っても、日本に比べ、まだまだ安いですから、一度食べてみてくださいね。


お店はどこにある?

お店は本当にたくさんあります。深セン市内はもちろんのこと、中国国内どこにでもあります。

普通に街や住宅街をぶらぶら歩いたら「兰州拉面」の看板を何回も見かけるでしょう。

「牛肉拉面」と書いてある店もあるが同じimage.png
基本的には、どこも同じ蘭州ラーメンですが、上記したように、個人店で、チェーン展開をしているわけではないので、味が若干異なります。

これは!ウマい!と思う店と、うーん、まぁまぁ…という店もありますので、それは食べてみるしかないですね。

安くて美味しい本格ラーメン!中国に来たら是非いかが?



【この記事はここまで】お読みくださりありがとうございます

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