2019年の旧正月が間近
日本は2019年になって1か月たち、もう正月の雰囲気は全くないが、中国はこれからが正月本番である。中国では旧暦(農歴)が重視されており、年越しというと新暦の元日(1月1日)ではなく、旧暦の元日なのである。
旧暦と新暦は毎年少しづつずれるため、旧暦の元日は毎年日付が異なる。
今年、2019年は新暦の2月5日が旧暦の元日である。
つまり、今は年末の時期であり、日本の感覚でいうと、正月1週間前の12月25日くらいの雰囲気であろうか。
学校に通う子供たちは冬休みが始まり、会社も年末の長期休みの前のあわただしさを迎えている。
すでに店を閉めて田舎に帰ってしまっている個人商店の店主も多くなってきている。
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街は正月ムードであふれている
旧正月の新年(中国語で“过年、春節”という)は一年で最も重視されているイベントである。普段は全く休まず働く個人商店の経営者も、この時ばかりは店を閉め、ゆっくりと休暇を楽しむことが普通だ。半月以上休む人も少なくない。
財布の紐も緩み、縁起物に大金をつぎ込む人も多い。
新年に向けて、多くの店でいろいろな正月グッズが売られ、街は正月ムードであふれている。
色んなところで正月グッズが売られている
春節前に食材や必要なものを買っておくとよい
中国在住の日本人にとって、春節はただの長期休暇なのだが、気を付けることもある。例えば、多くの人が店を閉めて実家に帰るため、春節前に必要なものは買っておいたほうが良い。
物流も滞るため、旧正月年明け前後の数日はいろんな物の値段が高くなるのだ。
特に野菜、果物などは日持ちがしないため、物流の滞りの影響を受け、数倍の値段になることもある。
もし可能なら、日持ちする野菜などを事前に多めに買っておき、保存しておこう。
また、食べ物以外の物もあらかじめ必要だとわかっているものは買っておいたほうがよいだろう。
タオバオなどのネットショッピングの発送は遅れる
また、タオバオなどのネットショッピングの発送は旧正月前後は物流が止まるので、思いのほか待たされる可能性が高い。すでに多くのネットショップで発送が停止され、“今買っても発送は2月半ば”と書かれていたりする。
昨日“48時間以内に発送する”と書いてあったので、タオバオで買い物をしたのだが、購入後すぐに店の人から電話がかかってきて「すみません、やっぱり運送業者が対応しないので、2月12日の発送になります」と言われた。
なので、ネットショッピングは急ぎの場合は購入は避けるか、事前に売り手に確認してから支払いをしたほうが良いだろう。
ほかのタオバオの店にも問い合わせてみたが、今買っても春節後の2月11日に発送と回答が来た
春節期間中のレストランは高くなる
また、春節期間中のレストランは価格が1.5倍~2倍くらいになることもあるので気を付けよう。以前、春節時に個人経営のレストランに入ったことがある。メニュー表は通常と同じものなのに、支払い時に1.5倍の料金を請求されたのである。
「ん?値段が間違っているよ」と、言ったら、店員は壁を指差し、「ここに“春節期間中は1.5倍になります”と張り紙しているだろ?」と言われたことがある。
こんな目立たないところに・・・。注文時には何も言わなかったのに・・・詐欺に近い・・。と思ったことがある。
余計なトラブルをなくすため、春節期間にレストランに入ったら、念のため値段が変わっていないかどうか注文時に確認したほうが良いだろう。
以前より過ごしやすくなった
移民の都市である深センに住民のほとんどの故郷は地方にあるため、多くの人が深センからいなくなる。特に以前は伝統を大切にする人が今より多く、春節の期間はゴーストタウンのようになった。
ほぼすべての店が閉まり、何も買うことができなかった。
時代の流れとともに、徐々に故郷に帰らない人も増え、春節を深センで過ごす人も増えてきたため、営業する店も多くなり、以前よりは過ごしやすくなったと思う。
とは言っても、やはり通常とは違う時間が流れるので、上記したように注意してほしい。
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