今日は大晦日(おおみそか)
中国でも通常の生活には日本と同じ新暦が使われているが、伝統的な祝日などは旧暦(農歴)に基づくことが多い。中国では、新年も旧暦が本番である。
新暦と旧暦には1か月ほどのずれがあり、今年(2019年)は新暦の2月5日が旧暦の1月1日に当たる。
つまり、今日(2月4日)が旧暦の大晦日(中国語で「除夕」)ということになる。
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日本の大晦日と同じようなゆっくりした雰囲気が
中国の(旧暦の)大晦日は、日本の大晦日に似ていると思う。一年の最後であるこの日、街にはゆっくりとした時間が流れている。
ほとんどの個人商店は店を閉め、会社も休みとなる。多くの人がのんびりと家で家族と過ごすのだ。
また、日本の年末年始と同じように、年末年始特番がたくさんある。
特に有名なのは、「中国中央電視台春節聯歓晩会(中国中央电视台春节联欢晚会)」という歌番組だ。毎年旧暦の大晦日に放映されるこの番組は日本の紅白歌合戦似ていて、有名人が歌だけでなく、いろんなショーや芸を披露する。
中国中央电视台春节联欢晚会(2017年)
視聴率は非常に高く、年末気分を高めてくれる。
なお、数年前に、中国のお笑い芸人に、日本のお笑いグループ「アンジャッシュ」のネタが丸パクリされたことで少し話題になったが、まさにこの番組で起きたことである。
1年で最もお金がかかる時期
中国人にとって、春節期間は最もお金がかかる時期だという。春節は最大の長期休暇なので、財布の紐が緩むのだ。家族や親戚と豪華な食事をしたり、買い物をしたり、また故郷に帰る旅費もかかるのでお金がかかるということだ。
しかし、(人によって異なると思うが)それ以上にお金がかかるのが、「紅包」だ。
「紅包」=「お年玉」?
「紅包」は、日本の「お年玉」のようなものだ。新年に封筒にお金を入れてプレゼントする文化である。中国では、お金を入れる封筒が赤い色なので、「紅包」と呼ばれている。
しかし、日本のお年玉と決定的に違うのが、渡す相手である。
日本のお年玉は大人が子供にあげるものだが、中国の「紅包」は、子供大人関係なく、お世話になっている人みんなにあげるのだ。
会社の雇い主がボーナス代わりに社員にあげたり、故郷のおじいちゃんおばあちゃんにあげたり、親戚の家に行った際あげたり、近所の顔見知りの人にあげたりする人もいる。
「紅包」だけで2-3万元(約50万円近く)は使う人も?
ある中国人が、以前こう言っていた。「「紅包」の額は、多ければ多いほどいいんだ。僕は、ほかの人に「紅包」をもらったら、それ以上の額の「紅包」を返すようにしている。それじゃないと自分の気が済まないから。職場の人や、親戚みんなに渡すし、知らない人にもあげたりするから、「紅包」だけで2-3万元(約50万円近く)は毎年使っていると思う。」
知らない人にもあげるの?…そりゃ大変だ・・。
人がいなくなった深セン
深センは移民の都市である。深センの住民のほとんどは、地方に故郷がある。なので、かなりの人が故郷に帰ってしまい、深センはかなり静かになっている。
道を歩く人は通常時の数分の1になり、シャッターが降りている店がほとんどだ。
みんな家でのんびり食事するのだね
あれからもう一年たったのか
それにしても去年の春節が本当最近に感じる。あれからもう一年たったのか。時が経つのは本当に早いものだ・・。
【参考記事】 春節時の交通については、去年の春節に書いた記事を参考にしてください→ ■2/16春節(旧正月)に羅湖イミグレを超えて香港に行った。タクシー、バス、地下鉄などの交通機関も混雑無し |
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